ハイヤーでの送迎とムスリム対応

近年はグローバル化の波があらゆるところに押し寄せています。このような潮流にもっとも敏感なのは、商社や製造業をはじめとする、日本国内にとどまらず海外にも拠点を有していたり、あるいは日常的に海外との活発な取引を行っている企業であるといえるでしょう。たとえば自動車などの製造工場では外国人を雇用することがありますが、その際に課題となるのが相手国の文化や習慣への配慮です。たとえば、お祈りの時間を持つ宗教にいる観光客への対応として、工場内に小さな部屋を用意しておき、所定の礼拝の時間になればその宗教に応じた方法で祈りを捧げることができるようにするなどといったことは、国際対応の典型であるといえます。

このような文化や習慣に関連したことがらは、日本に住んでいて海外に出たことのない人にとってはなかなかわかりにくいです。そのため、場合によってはせっかく海外からやってきたゲストに対して、礼儀にはずれた行動をとっていても気づかないということにもなりかねません。特に仕事上の必要性から海外のゲストを招く場合には、出迎えから見送りまでの間に、相手国の文化や習慣への誤解による失礼があってはならないところです。意外なようですが、移動や送迎にハイヤーを活用することも、一つのの解決策になることがあります。

ハイヤーはタクシーとは違い完全予約制で格式の高いゲストをもてなす際によく使われますが、それだけに乗務員の資質にも気を配っています。その時間、ハイヤーはおもてなしをするお客様のためだけに存在する、最高の時間を過ごしてもらうための車となるのです。最近のハイヤー会社には他宗教対応のもてなしができる乗務員が在籍しているケースがあり、言語の壁をクリアできることはもちろん、事前に打ち合わせをすることによって、移動中に礼拝時間が到来した場合などに適切な礼拝場所を手配することも可能です。

また接待をするのにレストランを利用する際には、宗教上の理由から口にしてはいけない食材があることにも気をつけなければなりません。ゲストに不快な思いをさせてしまうことがないよう、そうした宗教上の取り決めに対応したレストランを紹介して案内することも可能です。日本国内ではそのようなサービスがまだあまり定着していないだけに、気配りや配慮が求められます。ハイヤー会社に事前に相談して適切なアドバイスを得て、さまざまな宗教上の問題に対して、きめ細やかな対応をしてくれるところを利用することによって、ゲストに安心して心地よいひとときを楽しんでもらうことは、大きなメリットがあります。